花粉症は特定の植物の花粉（スギ・ヒノキ・ブタクサetc）に対する免疫反応が過剰に起こることによって引き起こされるアレルギー疾患です。

花粉症の症状の代表例は、

・鼻水
・くしゃみ
・鼻づまり
・目のかゆみ
・目の充血

などですね。

症状の重さ・偏りにはもちろん個人差がありますが、皆苦しい思いをしているには違いありません。

その花粉症のメカニズムについては下記のとおりです。

１.免疫システムの反応

花粉症は、免疫システムの反応によって引き起こされます。

アレルギー反応が起こると体内に存在する特定の抗体であるIgEが、

異物である花粉に結合し、炎症反応を引き起こす免疫細胞である好塩基球や肥満細胞に刺激を与えます。

このIgE抗体の量は個人差があり、アレルギー体質の方は多く有していると言われています。

２.肥満細胞の反応

肥満細胞には炎症反応を引き起こす物質であるヒスタミンやロイコトリエンなどが含まれています。

花粉症の場合、肥満細胞は花粉と結合したIgEに刺激されてこれらの物質を放出します。

これらの物質が鼻や目の組織に作用し、炎症反応を引き起こすことが花粉症の症状の原因となります。

３.炎症反応

肥満細胞によって放出されたヒスタミンやロイコトリエンなどの物質は、

鼻や目の粘膜を刺激し、炎症反応を引き起こします。

炎症反応は、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみ、充血などの症状を引き起こします。

４.遺伝的要因

花粉症は遺伝的要因も関与していると考えられています。

特定の遺伝子が花粉症の発症リスクを高める可能性があるとのこと。

５.環境要因

花粉症の発症は環境要因にも影響されます。

空気中の花粉量、温度や湿度、風向きなどが花粉症の発症に関係することがあります。

また、喫煙や大気汚染など環境汚染物質も花粉症の症状を悪化させる可能性があります。

６.交感神経の影響

交感神経は、心拍数、呼吸、血圧、消化などの自律神経系を制御する神経であり、

花粉症の症状にも影響します。

交感神経の刺激によって症状が悪化することがあります。

７.過敏症反応

花粉症は、アレルギー反応の一種であり過敏症反応が起こっている状態です。

過敏症反応は免疫システムが異物に対して過剰に反応することで引き起こされます。

８.交差反応

花粉症の人は、同様のアレルギー反応を引き起こす他の物質に対しても過敏に反応することがあります。

これを交差反応と呼びます。

例えば、花粉症の人は、ラテックスアレルギーや食物アレルギーなどにもかかりやすい傾向があるそうです。