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暑い日が続く夏。

夏は車両トラブルが起きやすい季節。

今回は、

『暑い夏の車両トラブルの一つ、オーバーヒートに要注意』

と題してお話致します。

◇オーバーヒートとはどんな症状・状況？

車には高温になり続けるエンジンを冷やし、適温に保つための

”冷却水・ラジエーター”

が装備されています。

その冷却機能に異常が起き、エンジン内部が冷えずに熱くなり過ぎた状態を

”オーバーヒート”

と呼びます。

オーバーヒートのまま走り続けると、やがてボンネット内から煙や水蒸気が噴き出たり、

事態が悪化し、最悪の場合はエンジンが焼き付き停止してしまいます。

◇オーバーヒートの予兆・状態確認方法

オーバーヒートの予兆や状況確認には車両のメーターパネルに表示されている

”水温計”

で確認可能です。

普通車のように目盛り表示されている場合は、基本的に上記画像のとおり中央付近にあるのが普通。

中央付近より温度上昇してHに寄っている段階ですぐに診てもらった方が良いでしょう。

というのも、

異常が無ければ必ず針は中央付近を指しており、常に一定です。

そうじゃない時点で異常を疑った方が良いです。

少し前の軽自動車や軽バンの場合は目盛り付きの水温計がメーターパネルに無い場合もあります。

その場合は、温度計のマークが

・冷えている状態＝青or緑
・熱くなりすぎている状態＝赤

で表示されますので、指標にして下さい。

水温計以外の確認方法としては、

・エンジンの回転数が不安定になる
・加速不足を感じる
・アクセルを踏んだ時に異音がする

このような症状もオーバーヒートの初期症状なので感じた際はすぐに整備工場などで診てもらった方が良いでしょう。

◇オーバーヒートに陥った後の対応

上記症状を感じながらもそのまま乗ってしまい、いざオーバーヒートしてしまった場合はどうすれば良いのか？

順を追ってみていきましょう。

①安全な場所・路肩に停車する

まずはオーバーヒートのまま走行すると最悪の事態になりかねないので、
安全な場所に停車しましょう。

②アイドリングで水温計の動きを確認する

水温計が最上部のHを振り切っている場合はすぐにエンジンを切った方が良いですが、
もしもHを振り切っていない場合であれば、アイドリングの状態で水温計の動きを見て下さい。
この状態でもし水温計が下がるようであれば、
手順①②の繰り返しで走っては停まりを繰り返すことで自走にて整備工場への入庫も可能な場合もあります。
※とはいえ以上に違いは無いので任意保険のロードサービスやJAFなどに牽引してもらう方が安牌です

③ボンネットを開けて外気でエンジンを冷やす

オーバーヒートということはエンジンが過剰に熱されているということ、
つまり、早急に冷やした方が良い。
ということでボンネットを開けてエンジンに風を当てて冷やしましょう。
この際に注意点があります。
煙や水蒸気が噴き出している場合はボンネット内もボンネット自体も非常に高温の可能性が高く、
やけどに要注意です。少し時間を置いて開けたり手袋をして開けるなりした方が良いでしょう。

④ラジエーターの確認

出来ればで良いのですが、
エンジンルーム内のラジエーター（冷却水が循環する冷却装置）からの液漏れや、冷却水の残量チェックなどもしてみましょう。
もし単純に冷却水不足が原因なのであれば量販店で購入・補充することで問題解決です。
ただ、このケースは稀でしょうしラジエーターキャップを開ける際に蒸気が噴き出すなどの危険性も考えられるため、
あまり車に慣れていない方は下手に触らない方がBetterでしょう。

⑤ロードサービス等専門業者へ救援要請する

最近の任意保険には無料でロードサービスを呼べるようになっている事も非常に多く、
保険会社によっては帰りの移動費用や宿泊費用まで出してくれる事もあります。
無理に自走して症状の悪化させるよりロードサービスを呼び、安全に対応してもらうのが最善策でしょう。

オーバーヒートしてしまうと、最悪の場合エンジンが焼き付いてしまいエンジン載せ替えなんて大事にもなりえます。

早めの対応、安全対応が一番です。

因みに冷却水は基本的に循環しており、普通の水では無いので基本的にすぐには減りません。

1年で0.3ℓ程度蒸発すると言われていますが急激に減る事は無く、

もしあまりに冷却水量が少ない場合は何かしらの異常確定です。

ラジエーターから漏れているのか？ガスケット抜けで漏れてしまっているのか？

理由は様々考えられるので日頃からたまには点検し、異常があった場合すぐに整備工場で診てもらいましょう。

加えて、減っているからと水道水を補充するのはおすすめしません！

水は「凍る・腐る・錆びる」のでそんな液体をエンジン内部に循環させるのは良くないです💦

どうしても水を補充しなければならない場合はあくまで応急処置、一時的に補充する程度にした方が良いでしょう。

日頃からアンテナを張って愛車の異常にすぐ気付けるよう見守ってあげましょう。

そして・・・

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