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今回は、

『これからの行楽シーズン、あなたのタイヤは大丈夫？』

春めいた日もちらほらしてきた今日この頃、コロナ禍とはいえ車でお出掛けする機会も増えてくると思います。

遠出する方に気を付けて頂きたい事があります。それは、

”タイヤ”

です。

管理不足で旅先でタイヤトラブルが起こると非常に手間ですし、恐ろしい事態にもなりかねません。

ということで、タイヤの管理・メンテナンスについてお話致します。

 

◇タイヤトラブルはJAF出動要因の上位

JAFの手動要因の代表はバッテリートラブル。

そのバッテリーに続き、出動要因の上位に入っているのがタイヤトラブルなんです。

原因は単純です。

溝不足ながら使用し続けた結果、最悪バースト（破裂）してしまったり、

たとえ溝はあっても、ゴム製品であるタイヤは経年劣化にも耐性は低いです。

つまり、

人間と同じく年を重ねる度に含有油分が減少していきます。

その影響により、走行による形状変化にも耐えきれなくもなりますし、

乾燥してひび割れも起こる、さらに中に入っているワイヤーなど金属部材にもダメージを与えてしまい、

こちらの場合も最悪バーストしてしまう危険を伴います。

タイヤの無理な使用が原因という訳です。

タイヤ価格の高騰も相まって、ショップなどで交換を勧められても、

「今はまだいいです」

と断り、ギリギリまで使用する人がとても多いそうです。

 

◇メンテナンス・点検方法

【空気圧】

なにはともあれまずは空気圧の点検。

適正な量の空気が入っていないと、車の重みによってタイヤがより多くたわむ事になり、回転時の形状変化が大きくなります。

この影響でタイヤの負荷も大きくなり、傷みやすくなります。

併せて、空気圧不足だと路面に設置する面積も大きくなり、走行抵抗も増えるため燃費も悪化してしまいます。

あまりに少ない空気圧状態で走り続けるとパンクしている状態と変わらないので、

最悪の場合だと走行中にバーストしてしまいかねません。

万が一それが高速道路走行中に起きようものなら周囲は真っ白になると共に操舵が効かなくなり、大事故になりかねません。

因みに、どんな車でも適正空気圧の値は、ドアを開けたところにあるステッカーもしくは車両の取扱説明書に記されています。

点検時に減っているようであれば補充しましょう。

給油ついでにガソリンスタンドのスタッフに点検・充填を依頼するのも良いでしょう。

個人的には記載されている空気圧よりも0.2～0.3kPa多めにする方が燃費を向上させつつ、乗り心地にもそこまで影響は出ない気がします。

 

【異物点検】

タイヤ全体をまず目視点検しましょう。

・釘やビスなど異物が刺さっていないか？
・タイヤのサイド部分に亀裂は無いか？

見て分かる異変が無いか確認しましょう。

その際に亀裂がある場合ですが、亀裂にも種類があります。

①何かにぶつけた時など外的要因でえぐられて発生するもの
②経年劣化により内部の油分が抜けてカサカサになって発生もの

経年劣化での亀裂はシワのような細かい亀裂の見た目のものです。

その場合はいくら溝が残っていたとしても寿命という証です。

街乗りレベルではそこまで急を要することもないですが、長距離や高速走行が考えられる環境で使用する際はすぐに交換しましょう。

経年劣化による亀裂が入っているタイヤを使い続けるとバーストの危険性が非常に高くなります。

 

【残溝点検】

そして最後にタイヤの残溝点検。

残溝に関しては数字として明確に、

”1.6mm以下だと不良”

とされ、車検も通らなくなります。

数字で測るのが確実ではありますが、目視で簡単に見分ける方法もあります。

それは溝の中にある、

「スリップサイン」

と呼称される”溝の中で一段高い部分”が表面に出ていたら残溝不足・使用限界ということになります。

タイヤ側面に▲マークなどで目印が付いているのがスリップサインの位置になります。

スタッドレスタイヤの場合はこのスリップサインではなく、

”プラットフォーム”

と呼ばれるスリップサインとはまた違う⇧マークがあります。

スタッドレスタイヤは新品時対比50％までの間、効果を発揮するとされていますので、

プラットフォームを越えたスタッドレスタイヤはいざという時に効果を発揮できません。

ノーマルタイヤはスリップサイン、スタッドレスタイヤはプラットフォームを良く見て使用しましょう。

併せて、

前輪であればステアリングを切る、

後輪であればジャッキアップするか車両ごとリフトアップした際もしくは潜り込んで目視で正面から見る、

そうして正面から見た時に、部位ごと（内・真ん中・外）に減り方が違っていないか確認しましょう。

部位ごとに大きく違う場合はサスペンションや車体側にも問題があり得るので、

ショップに相談し、アライメント調整を依頼するなどした方が良いと思われます。

普段何気なく乗っている車の体重すべてを受けながら道路へ動力を伝え、

推進力を生み出している縁の下の力持ちのタイヤ。

意識しにくい部品ではありますが、車を構成する部品の中で非常に重要なパーツです。

気持ちよくお出掛けし、無事に帰れるようにこの機会にタイヤもよく見てあげて下さい。

 

 

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