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今回は、

『馬力があれば早いは間違い、トルクあってこその馬力だった』

馬力が大きい＝早い

そう思われがちですが、実は単純にそうとは言い切れない。

街中で乗る分には最高速度ではなく、安定した加速・レスポンスが欲しいですよね？

どういうことなのか？どう違うのか？

お話させて頂きます。

◇馬力とトルク、伴ってこその大パワー

カタログで見たこともあると思いますがエンジンには、

・馬力
・トルク

というその車が持つパワーの指標となるものがあります。

キャッチコピーとして、

”〇〇馬力のモンスターカー”

などの記載で雑誌で紹介される速さに特化した車などがありますよね。

馬力が力の基準と言わんばかりの表現が多いですが、

実際のところはレースに出る以外の場合、馬力よりもトルクを重視した方が、街乗りとして快適なものです。

車社会の現代、都心部、観光施設付近などで渋滞にはまってしまい、

ストップ＆ゴーのループになってしまう場合も同様にトルクを重視する方が動力のレスポンスも早いです。

分かりやすい例えのイメージとして、

・パワー・・・1秒間の仕事量
・トルク・・・1回転あたりの力
・馬力・・・最大出力

と思ってもらえば良いと思います。

従来クルマのカタログには

”出力曲線”

という、その車の馬力・トルクのエンジン回転数毎の上昇値の表が載っていました。

近年のカタログには載っていないことも少なくないですが、この表を見ると、

馬力・トルクはリンクしており、

馬力の大きいエンジン＝トルクも大きい

と大半の車がなっています。

逆に、トルクは小さい中、馬力はとても大きいということは基本的にはありません。

◇馬力が大きい＝トルクも大きい　であるなら、馬力で見れば良いのでは？

馬力の大きさ＝トルクの大きさ　なら馬力で見ればいいのではないのか？

当然そう思いますよね。

大きな違いは回転数によってそれぞれ能力の発揮の仕方が違います。

トルクは基本的に2000回転程度などの低回転帯でもそこそこ大きく出る上で、高回転まで維持するイメージ。

対して、馬力は回転数に応じて右肩上がりで上昇していきます。

上昇し切った最後のあたりで多少落ちはしますが、回転数に依存しており、低回転時はかなり数値は小さくなります。

”瞬発力のトルク”

”最大パワーの馬力”

といったところでしょうか。

つまり、

「馬力は高回転まで回さないと本来の性能は発揮できない」

ということは・・・

いくら馬力のあるクルマでも、街乗りで発揮している馬力はその何割程度ほど、ということになります。

以上のことから、街乗りメインであればある程、馬力よりもトルクを重視した方が良いといえます。

一昔前、昭和世代のターボ車などでは馬力に対してトルクが低く、扱いづらいところもありましたが、

現代の車においては、その問題もほぼ解消されています。

回転数に依存する馬力ではなく、低回転時でも力を発揮しやすいトルクの大きな車を選ぶのがbetterと言えるでしょう。

そして・・・

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